###序章####

  皆さん、こんちは古美術 葵の長谷川 太郎です。業者さんには「太郎」の愛称で呼ばれております。
 実は、こんな偉そうな講座を開設してるんですがまだ29才なんです。でも、普通の骨董屋さんには古伊万里知識では
 ある程度「自信」があります。理由は「他の業者さんより多くの商品を見ている自信がある。」からです。
 それに、結構我が家は古美術を商売として歴史があるんですよ。僕で3代目です。
 また、後日話しますが先輩には鍛えられました。。。。(涙 お金返してください。)
 また、業者さんもご覧になっていると思いますが、見てはる業者さんに「これからも、色々教えてください。」(←たろうより)

 「でも、本当に大丈夫??」(←おきゃさまの声)

 と思われている方、朗報です一般に古伊万里は古美術業界では「初心者向け」なんですよ。。(笑)
 それに、土物(備前とか越前とか)比べて古伊万里は歴史があまりないんですよたった「400年」です。
 「ざっと、いわれても、、、、、」と、戸惑ってる方とりあえず、読んでみてください。

   

 タイトル 「古いほうがキレイナンデス古伊万里@」

  ある、骨董祭でのできごと。(←雰囲気をだして読んでください。)

 「あ、タイミンネンセイって書いてある。(皿の裏とかにある「銘」)これは古いんだよ」4人程度のまとまったおじ様方A
 「へーー  じゃ、こっちの裏に何も書いてない皿は「新品」やろなぁ。カチャン4人程度のまとまったおじ様方B  太郎の心境(ムカ!)
 「こっちの方が、濃いゴス(染付け 青い色してるところ)だからふるいんですよ。」京都で僕にそう教えてくださったおじ様C
 「裏がすごく綺麗なんですけど、新しいですか??」とお聞きになったお姉さんD

 AからDの考えの方、重症です。(買わない方が無難かも。。。。キット偽物を買います。)

 Aの方へ 「明治でもありますよタイミンネンセイ」
 Bの方へ 「そういうもんです、無いのもありますよ。。。。商品は大事に扱ってください。」
 Cの方へ 「うーーーーん、色悪い(黒っぽいもの)のは評価低いんだけど、、、、、まぁ好き嫌いあるしね。黒っぽい発色の物を最近『ブラック伊万里』と
        呼ぶらしいです。最近の市場の流行らしいです。 」
 Dの方へ 「漂白して綺麗にしてるんですよ。汚いと食器になりませんから。」この方は本当にわからない人でした。(がんばってね)

 まぁ、知らない人は勝手に考えがちです、特に皿とか猪口とか裏をみて「銘」(太明年製 太明 福とか色々です。図形見たいのもあります。)
 が入っていないと「新品または明治ぐらいの物」と考えていらっしゃる方が「非常に多い!」
 ひどくなると「太明年製」は1750年ごろしか入っていないとか考えている方も居ます。(んんんんんんん、まいった。)

 では、なんでそんな間違いが発生しているのでしょうか?

 原因 「業者にそう聞いた」「本のあるページを見て覚えている」というのがほとんどです。そういう意味では業界全体としての対応も悪いですね。
 
 日頃、触れることのない物ですから本などで勉強することが重要ですが。現物を見ないと判りませんよ。

 さて、ココからが重要です。本来なら日本史のおさらいみたいなものから入るんでしょうけど。
 そんなんは、後でいいので「古伊万里ゴールデンルール」をご披露します。

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 重要事項 (テストに出ます)
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 古伊万里の時代判定 チェックポイント

 1−見た目の美しさ(今回の講座でご紹介します。)
 2−器の形成の美しさ
 3−ゴスの発色およびゴス(コバルト)の成分の違い
 4−生地の違い
 5−書き込みの方法の違い

 以上の総合評価です。どれが違っていても駄目です。1から5の項目全てに当てはまってこそ「これは1720−40年頃の古伊万里」と
 言えるのです、一つの項目だけをとって「いついつなんですよっといえる物は少ないです」

 さて、じゃ「全部の項目の特徴を覚えないといけないのか?」となりますよね。
 そうなると大変なので、今回はこんなグラフを用意しました。

 図.1(染付けの時代による見た目の変化)

  「 はい、判りましたね!!!」

 誰にでもわかる。「見た目の美しさ」が縦軸で「時代が横軸」です。

 あまり、判らない方は是非もう一度覚えてください「古い物の方がキレイナンデス!」

 折れ線グラフを注目!!!(青色) 

 初期伊万里
 
初期伊万里(1630年ごろ)はわびさびを抜いて見た目は「汚いです」線とかはみ出してるし、、、
 形成も雑です。

 藍柿
 
藍柿(1680-1710年ごろ)は見た目で「綺麗です」まるでプリントのようです、そして精密な形成を
 してます。この時代の伊万里が完成度が高い物と言われています。また、人気のある商品群です。
  この間が藍九谷(黄色)と言われる時代のまとまりです。

 (初心者の方は飛ばしてください)
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 原則的に、初期伊万里・藍九谷・藍柿の間の作品群があります。
 初期伊万里の特色をもった藍九谷 同様に藍九谷の特色をもった
 藍柿もあります。
 この、あたりも「見た目の綺麗さで判別できます。」
 特に、この時代の物はよく研究されていますので釜別で特色が
 ある物もあります。今回は、あまり詳しく書きませんがこのあたりも
 面白いですよ。
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 明治頃
 見た目で初期伊万里のように雑なものが多いです。

 この様なグラフ曲線を描くには理由があります。

 「時代背景」が理由です。(全ての古美術品に共通する時代判別方がこの「時代背景」です。)
 古伊万里の場合、当時は日本には磁器の製造技術が無く非常に「ほしーーーい物」だったのです
 ですから、国(将軍?)が一丸となって技術革新を目指して「献上品」としてわずかな特定の人間
 だけに提供されていたために、一枚一枚丁寧に作られていたんですよ。
だから、時代が古い物の
 方が「綺麗」
なんです。(李さんがやってきて、云々は本で読んでみてください。結構日本も当時は
 むちゃくちゃだったんですね。)
 時代が経つにつれ、技術が広まり「ニーズの多様化による価格破壊」によって製造数を増やす事
 によって「質」が落ちるわけです。

 それぞれの棒グラフの面積はは当時の生産量をアバウトに表示してます。

 わかっていただけたと思います。伊万里は時代のニーズよってその姿を変えてきたんですよ。
 まるで、現代のテレビ製造(昔は白黒いまは液晶テレビ)と同じです。

 最後にもういちどいいます。

  「古いほうがキレイナンデス古伊万里」

 注* 初期伊万里は汚いことをお忘れなく!偽物は本物の写しです、ですからトータルに見ないと
    わかりずらいですよ。この時代で、このゴスの発色はおかしいなど等。
   
 

###本講座における免責事項及び謝辞###

 「本講座はあくまでも、参考程度です。詳しくはご自身でお勉強してください。」(やっぱ、苦労したほうが覚える)

謝辞  
  多くのことを教えていただいた、お客様および諸先輩方にこの場をかりて厚く御礼申し上げます。

ご意見はこちらまで(特集してほしい内容等もお待ちしております。)


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