###第二回####

  皆さん、こんちは古美術 葵の長谷川 太郎です。
  第一回は、楽しく読んでいただけましたか?
  まだ読んでいない方はこちら!
  今回は、ゴス(呉須)の色で時代判別の判断材料する方法をご紹介します。
  (正しく言うと、判断材料の一部として)
  ゴスは、染付けの事です。
  ゴスの色はどのような、要因で決まるのか?そこが今回のポイントになります。
  次回は、少し専門的分野で藍柿と藍九谷を取り上げる予定です。


 今回は特別にリクエストの多い

   特別講座!
  私は、こうして騙されない!


 を最後に記載しています!皆さんのリクエスト感想をお待ちしております。

   

 タイトル 「古いほうがキレイナンデス古伊万里A」

 まず、ゴスってなに?

 1−鉱物のコバルトが主原料
 2−磁器にゴスで絵付けした物を「染付」・「青花」とか呼びます。

 まぁ、要するに器の青いところですわ。

 ====玄人向け解説==================
 初心者の方は、頭がごちゃごちゃになりますので飛ばして下さい。

 コバルト含有の顔料として実は大きく分けて3種類に大別できます。

 1−スマルト
 この点を理解する上で重要な点は、染付けのご先祖の中国の話に
 なります。まず、染付けが中国大陸で大量に焼かれるようになるの
  は「元」「明初期」でこのころは、染付の顔料を大量にペルシャや
 イラン等から輸入して使用していたようです、その頃の染付けの顔
 
料はスマルトと呼ばれゴスとは分別される物が使用されていました。
 スマルトは、酸化コバルト(砒コバルトOR輝コバルトを酸化したもの)
  を石英及びナトリウムを主成分とするガラス に5−8%の割合で溶
  かした物で濃い藍色をしたガラスの物です。 このスマルトは当時で
  は金の2倍の値段がしたとよく本に書いて有ります。
 伊万里では初期伊万里にわずかに使用したものが見られる見たい
  です。(現場の視点では、いまいちわかりませんが、、、先輩らに
 言わせると、初期の中の祥瑞手の染付がそういう見たいです。)
 本には良く、書いてあります。本によっては、初期伊万里の初期の
 物はスマルトを使用しているのでは?と書かれている物があります。

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 2−ゴス(呉須)
 天然の鉱物である酸化コバルトを主成分として、鉄、マンガン、銅
 ニッケル等を含んだ物。(伊万里では、初期伊万里以降の物に使用
 されています。)
 3−人工ゴス(ベロ藍と言います)
 


またまた、再現VTR
  ある、骨董祭でのできごと。(←雰囲気をだして読んでください。)

 「ゴスで時代判別できますか?」中年のおじ様
 「染付けが黒っぽい方が時代がありそうやなぁ」あるB様のコメント
 
 まぁ、色々個人での考え方がありますよね。しかし、前回と同じように
 ゴスの色にも時代による違いが多くあります。
 B様の考え方をしている方、注意してください。時代を間違える可能性
 が高いですよ!
 前からの引き続きですが、
 基本的に「古いほうが綺麗」が鉄則です。

 重要ポイント

 なぜ、ゴスの色が変るのか?この理由を理解しなければなりません。

 色が変化する要因として、大きく2の理由があります。

 1−焼成温度(焼くときの温度)
 2−ゴスのコバルトに含まれる他の物質の量(要するに、純度)

 さて、細かい事はおいといて、図解で「ゴス発色の要因」を例にあげますと


 となります!(あくまでも一般原則っす!)

 時代などはあまり関係ないんですよ!
 
 純度と焼成温度によって発色はきまるんですよ!

 しかーし! 前回も言ったように時代背景で古伊万里は変るんです!

 時代的なところで考察しますと。

 丁寧に作っている時代→発色は綺麗
 丁寧に作っていない時代→発色は汚い

 となるんですよ!

 「丁寧に作っている」となると、ほらほら前回の講義を思い出して 
 献上品や輸出用として作ってる時代の発色が一番綺麗なんですよ!

 ほらね、ゴールデンルール

  「古いほうがキレイナンデス古伊万里」

 でしょ?

 もう少し 判りやすく言うと

 純度の面から見ると!
 丁寧に作る=ゴスの純度を高める工程及び原材料にコストをかける=発色綺麗≒時代古い
 焼成温度から見ると!
 丁寧に作る=何度もテストを行い最適な温度と時間を見極める工程を省略しない=発色綺麗≒時代古い

 
 となるんですよ!注ーあくまでも一般的原則です!

 判ってもらえたでしょうか?

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   ちょっと玄人向け
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 文化文政頃の物でも、異常に綺麗な書込みで非常に発色の良い物がたまに見受けられますが、
 これは作り手のレベルが高いからなんですよ。
 この時代に柿右衛門の窯が火事で焼けて、職人が離散して一般の食器を作った為だと考えられてます。
 今回の「藍色」と言う側面から見ると、時代的背景も勿論関係していますが、実質的には職人の「技量」
 によるところが大きいと思ったほうが良いかと思います。
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  前回の講義にも、書きました様に時代判別の重要なファクターとして
 ゴスがあります。
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 重要事項 (テストに出ます)
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 古伊万里の時代判定 チェックポイント

 1−見た目の美しさ(今回の講座でご紹介します。)
 2−器の形成の美しさ
 3−ゴスの発色およびゴス(コバルト)の成分の違い
 4−生地の違い
 5−書き込みの方法の違い

 次回は形成の面とゴスの発色からから、藍九谷・藍柿の時代判別の考察をしたいと思います。



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  特別講座!
  私は、こうして騙されない!@
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 1 序章

   今回、偽物をどうやったら見分けられるかを少し触れたいと思います。 
   いろいろ、ぐちゃぐちゃ書いたらわかりづらいので簡単に見分けられる方法を
   ご紹介いたします!

 2 特徴
   「ちょっと奥さん、最近シミが多いですよ」 「あら、あなたこそしわだらけよ」

   そうなんですよ、やたら鉄釉薬が飛んだような茶色の粒粒があるんですよね、
   不自然な色で,,,,なんででしょう?

   



   でも、「本物でも、あるじゃん!」といわれる方、そのとうりです。
   そこで、もう一つ
    「あら、あなたこそしわだらけよ」なんですよ、これが不思議なところなんですけど、
   お皿って表と裏ってあるでしょ?その一方だけやたら「波」をうってるんですよ。
   特に多いのは「高台内」に波打ちの妙な物が見えるんですよ!表側もあります。
   ほんでもって、ゴスと上釉薬の感じに深みが無い!(写真ではわかりずらいです)
   やたら、ピカピカして深みが無い!(表現難しいですけど)



   最後に!
   ほら、なんか変だとおもいません???
   ヨーク考えて!!ほらほら。。。


   時代的に書き方が「スーパーチャンポン」なんですよ、「酒とビールとお鍋の残り物」
   みたいに「チャンポン」でしょ?(大学の壮行会飲み会)
   表の書き方は、縁取りがあってダミが綺麗にはいって藍九谷風なのには、、、、あ!
   幕末?という感じです!
   ほらほら、言われるとそうやね!とおもうでしょう?
   こんな事、ありえません。

   この事って以外に、色んな事に使えるんですよ「色絵 柿右衛門の後絵の見分け方」
   とか「色絵 古九谷の後絵の見分け方」とか色々に応用できます。
   この時代の生地には、この書き方、この時代の書き方はこういった書き方とルールがあるんすよ!

   要するに偽物作った人が、手抜きOR知識不足なんですよ!

   このように、偽物は特徴があります。このほとんどに当たる物は結構な確立でダメです。
   でも、世の中にはそういう要件を含んだ本物もあります
    是非、ご自身で勉強して見分けてください。

   免責事項 偽物と本物を見分ける事で争いになっても私は関知いたしません。
          当事者同士でやってください。この特徴によって偽物を断定する物ではありません。
          最終的には売り手と買い手信頼関係だと思います。

          有名な話に、出光石油の創始者 出光様の古唐津蒐集の逸話があります。
          「こんな、図柄の桃山があるか!、こんなもん偽物じゃー」
          古美術商 「いえいえ、本物です」
          「わかった!、こんなおもろい図柄あるんやったらいくらでももってこい!」
          と蒐集して、今では非常にいいコレクションです。

          結局は、信頼関係なんです。





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###本講座における免責事項及び謝辞###

 「本講座はあくまでも、参考程度です。詳しくはご自身でお勉強してください。」(やっぱ、苦労したほうが覚える)

謝辞  
  多くのことを教えていただいた、お客様および諸先輩方にこの場をかりて厚く御礼申し上げます。

ご意見はこちらまで(特集してほしい内容等もお待ちしております。)


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